0.まえがき
みなさんこんにちは。ベイダーたかはしと申します。
ご存じの方も多いかと思いますが、みずほPaypayドームと最寄り駅を結ぶ道中に「ヤクルト飲料発症の地」の石碑があります。ただヤクルト飲料型の石碑が立っているだけではあるのですが、せっかくプロ野球ファンが多く通る場所にあるわけですから、もう少しプッシュされてもいいのではとも思います。
さて、前回記事に引き続き、本記事では2025年ドラフトについて各球団の指名を妄想したいと思います。前半戦終了までに12球団分の記事を書くことを目標に更新していきたい所存でございます。
ということで、本記事では今シーズンの交流戦を見事に制覇した福岡ソフトバンクホークスの2025年ドラフトについて考えてみたいと思います。
1.注意事項(前回までと同内容)
少し長くなりますが、以下の点に注意しながらお読みいただけると幸いです。(前回までの記事をご覧になった方は読み飛ばしていただいて構いません)
【最重要事項】
- 筆者はただの野球素人です。プロアマ問わず、書いている内容、特に技術的な内容については何のあてにもなりません。
- 本記事は6/26(木)時点での情報をもとに妄想したものです。余力があればドラフト直前期に同内容についてもう一度記事を書きたいと考えています。
【戦力分析について】
- 各チームの戦力について、「1.先発」「2.中継ぎ」「3.投手の左右バランス」「4.打撃」「5.捕手」「6.二遊間」「7.センター」の7つの項目に分けて簡易的に分析を行っています。
- 上記7つの項目について、それぞれ「主力のクオリティ」「サブ含む選手層」「3年後の見通し」の3つの観点でチェックを行っています。
- 以上7×3=21項目について、ある程度データは見つつも最終的には筆者の主観に基づいて、A~Eの5段階で評価をつけています。
- この5段階評価では相対的評価を意識しています。したがって、各項目について少なくともどこか1チームはA評価(最高評価)、どこか1チームはE評価(最低評価)をつけるようにしています。
- 「3年後の見通し」について、FA権を行使して国内移籍する可能性についてはあまり考慮していません。一方で、MLB志向の強そうな選手については、挑戦の可能性を多少考慮しています。
【一人仮想ドラフト指名結果について】
- 筆者が勝手に考える各球団の補強ポイントに対して、その穴を埋めにいくことを優先気味に、各球団の支配下ドラフトの指名を妄想してみました。(育成指名案については基本的に作成していません)
- 上記に加え、近年における各球団の指名傾向も多少考慮するようにしています。
- 以上の2点を頭に置きつつ、各メディアからの情報を勝手にまとめた候補リストをベースに、一人で12球団の役をしながら2025ドラフトをシミュレーションしました。ただし、今ドラフトでは唯一無二の立ち位置である明治大小島大河選手だけは指名案で二度登場する予定です・・・。
- NPB以外の進路を志望する旨の記事を確認した選手については、なるべく指名案から外しています。
- いわゆる「順位縛り」については考えないものとします。
- 指名案作成にあたり、創価大立石正広選手については敢えて全球団の案から外すようにしています。立石選手が2025ドラフト候補の中では頭一つ抜けて高い世間評価を獲得している印象で、現状は多くの球団で競合が予想されることから、特定の球団だけ立石選手を獲得する前提で指名案を組んでしまうと見栄え(?)に大きな差が出てしまうと考えたからです。
以上、注意事項について書かせていただきました。それでは、本題に入っていきたいと思います。
2.戦力分析(投手)

シーズン最序盤は前年主力組の離脱も重なり大苦戦したものの、その後は復調し優勝を狙える位置まで戻ってきたホークス。ただし投手陣に絞って言えば、リーグトップの防御率を誇った前年と比較すると苦しんでいる印象です。
中でも先発投手の起用においては、前年よりも明確に不安定さが目立っていると言えるでしょう。もはやNPB最強左腕の座を不動のものとするモイネロ投手に加え、大関友久投手もここまで凡打の山を築く好投を披露しており、この2名についてはここまで当初の期待以上の活躍で一軍ローテを支えています。特にモイネロ投手については、外国人枠を外れたこと、長期契約を締結していること、MLB挑戦の可能性が低いことから、まさに助っ人の枠を超えて長くチームに特大の貢献を見込めることもプラスです。
ただ、それ以外の先発投手をみると、期待以上の働きとまではいっていない印象です。昨年最多勝の有原航平投手はイニングイート力こそ光るものの連打から失点を許す場面が時折見られ、上沢直之投手も安定感はあるもののエース級の支配力とはいかず、この2名の「傭兵」の貢献度は実績を考えるとやや物足りないところです。さらに、昨シーズン開花の兆しを見せたスチュワートJr.投手に未だ復帰の目途が立っておらず、石川柊太投手の移籍も含め、先発投手のやりくりにはチームとして苦慮しているように見えます。
それでも、先発投手の選手層でいえば、ホークスが12球団でも上位クラスにいることもまた事実です。特に一軍では、松本晴投手と前田純投手という22年ドラフト組の同級生左腕が、やや不安定ながらも一軍先発として通用しているところを見せており、今後の主戦級候補として希望を持たせてくれています。また、二軍では前田悠伍投手がさすがトッププロスペクトというべき圧倒的な支配力を見せていますし、大津亮介投手、東浜巨投手といった総合力の高い実績組右腕もずば抜けた安定感を披露しています。
たしかに中期的な目線でいえば有原投手や東浜投手の年齢的な衰えに備える必要があるため、ドラフトでも先発投手候補となれる投手を狙っていく必要はありますが、即戦力候補の投手に比重を置きすぎる必要はそこまでないと思います。
一方、中継ぎ陣に目を向けると、抑え投手の起用こそ現状定まらないことを除けば強力な陣容というべきでしょう。特に、杉山一樹投手、松本裕樹投手、藤井皓哉投手の3名は支配力が非常に高く、他球団の抑え投手と比較しても遜色ないレベルにあります。また、開幕時は長谷川投手や濵口投手の出遅れで不安視された左腕中継ぎについても、トレード加入の大江竜聖投手や弱冠20歳の大野稼頭央投手が徐々に台頭してきているのは朗報です。オスナ投手とヘルナンデス投手という両助っ人に結果がついてきていないのは大きな誤算ですが、現状はそこまで不安を感じさせません。
また、ホークスについては、支配下選手とほぼ同数在籍する育成枠選手が充実した環境で日々競争していることから、毎年のようにファームで目覚ましい成績を残す剛腕投手が育成枠から台頭してきます。今年でいえば先日支配下契約を掴んだ川口冬弥投手がその筆頭で、他にも宮崎颯投手や宮里優吾投手など、投げているボールは一軍投手にも負けていないリリーフ候補も控えています。そういったホークス特有の優位性や、近年獲得した大学生投手がリリーフに回っている事情を考慮すると、少なくとも今ドラフトにおいては支配下でリリーフ強化を目的とした投手を獲得する必要性は薄いと考えます。
以上、投手の指名ポイントをまとめると、次のようになります。
- 有原投手らの後釜として、2,3年後には先発ローテーションに食い込む期待感の高い先発候補
- 充実した育成環境にて大きく育ちうる、スケールの大きい投手素材
3.戦力分析(野手)

昨シーズンの主力の多くが故障や不振に苦しんだ中で、新たな主力候補の活躍でチームとしての強さをある程度保っているホークス野手陣。ただ、野手全体としては多少の世代交代は進みましたが、他球団と比較するとベテランへの依存度が高めの状況が続きます。
今シーズンはそんなベテラン勢の苦戦が目立ちます。特に、かつて球界最高クラスの総合力を誇った柳田悠岐選手は2年連続で長期離脱が続くシーズンが続いていますし、昨シーズンまでは球界最高打者として君臨した近藤健介選手も強行出場を繰り返している感が否めず、この2名は今後指名打者としての起用が望ましくなってくるでしょう。また、長年ショートを固めてきた今宮健太選手もここまで故障離脱が続いており、山川穂高選手もムラの大きさがここまで悪い方向に作用しています。柳町達選手や周東佑京選手ら中堅世代の奮戦のおかげでチームとしてはリーグ上位クラスの得点力を有していますが、井上朋也選手や笹川吉康選手ら20代前半プロスペクト野手の苦戦が目立つこともあり、数年後には攻撃力がガクッと低下する可能性も否めません。このチームに関しては助っ人やFA制度を利用した打力強化も比較的容易く行えますが、とはいえドラフトも駆使して長期的に攻撃力の高さを持続させていきたいところではあります。
以下、ポジション別でみると、ホークス野手陣で最も課題となっているポジションが捕手です。やはりNPBを代表する捕手となっていた甲斐拓也選手移籍の影響は大きく、いくら球界全体で捕手分業制が主流となったといえども、現状はかなり不安定な起用法となってしまっています。
個々の顔ぶれを見ていくと、最も起用されている海野隆司選手はインサイドワークこそまずまず安定しているもののあまりに凡打が多く、次点で起用されているベテラン嶺井博希選手は長打力を秘めるものの攻守にやや確実性を欠く印象です。この2名は現状盗塁阻止の面でも苦戦が続いていることから、捕手に関しては攻守ともにあまりプラスをもたらせていない状況にあります。
また、第3捕手以降では、渡邉陸選手が少ない出番の中でまずまずの結果を見せてはいるものの、谷川原健太選手は二軍でも突き抜けた成績を残せておらず、石塚綜一朗選手はもはや他ポジションへの転向が半ば確定、その他牧原巧汰選手や藤田悠太郎選手らはまだ一軍戦力化には時間がかかりそうなことを考えると、悪い意味で混戦となっている正捕手争いに終止符を打つ若手有力候補は現状不在です。
したがって、この捕手勢力図を一気に塗り替える即戦力候補の捕手がいるのであれば、ぜひとも獲得したいところです。現状は最も打てる捕手である嶺井選手がベテランの域に達していることを踏まえると、ドラフトではできれば打力に定評のある捕手候補がの獲得がより望ましいでしょう。
また、中期的な目線に立つと、二遊間についてもやや不安の残る陣容です。長年不動のショートとして君臨してきた今宮選手は今年で34歳、セカンドを中心に出番を得ている牧原大成選手も今年で33歳と、二遊間を守るには脚力の衰えがかなり心配な年齢になってきています。たしかに今シーズンについては野村勇選手や川瀬晃選手がキャリアハイの活躍を見せていることもあり、今宮選手の離脱の影響は全く感じませんが、この2名も決して若いとは言えません。3年後はともかく、5年後も野村選手や川瀬選手がショートに残れるかはいささか疑問です。
そうなると若い二遊間候補の台頭を待ちたいところですが、22年ドラ1のイヒネイツア選手や24年ドラ2の庄子雄大選手については現状期待には応えられているとは言い難いでしょう。この2名は打撃だけではなくショート守備でもかなり苦戦しており、将来的にショートに残るにはかなり課題の多い状況です。一方で高卒ルーキーの宇野真仁朗選手と石見颯真選手はいきなり二軍で高い打撃センスを見せていますが、こちらも最終的にショートとして育てられるかはまだわかりません。
以上のことから、現状の二遊間は十分強力な陣容ではあるものの、今宮選手の後釜問題は依然残り続けていると言えるでしょう。加えて利便性の高い牧原選手もベテランであることから、ショートとして一軍で生き残れる可能性の高い、即戦力に近い内野手の指名も必要となってくるでしょう。ただし、指名の優先度は捕手ほどは高くないようにも思います。
以上、野手の指名ポイントをまとめると、次のようになります。
- 本命不在の捕手勢力図を一気に塗り替えうる即戦力候補キャッチャー
- 今宮選手の後釜候補として守備中心に強みのあるショート
- 柳田選手、山川選手らベテラン勢に代わって打撃で貢献できる中軸候補
4.一人仮想ドラフト指名結果
ここまでホークスの補強ポイントについていくつか確認していきましたが、最も「即戦力」を欲しているポジションはキャッチャーで間違いないでしょう。たしかに他にもレギュラーの高齢化ゆえ将来性に不安のあるポジションはいくつかありますが、キャッチャーに関しては現時点で本命の選手が不在のため、その補強必要性はいっそう高いと言えるでしょう。(FAで他球団の選手を獲得する可能性は一旦排除します)
ということで、ホークスがドラフト1位に指名すべきは、今ドラフトでNo.1キャッチャーの呼び声が高い明治大小島大河選手だと考えます。小島選手以下、現時点の完成度と将来的なポテンシャルのバランスをとることを意識して指名案を作成してみました。24年ドラフトくらいのバランス感をイメージしています。
なお、今ドラフトで目玉とされる創価大立石正広選手について、ホークスが指名する可能性は十分あると考えます。現状山川選手や栗原選手が振るわないこともあり、中村晃選手が4番ファーストとして起用されていますが、ここに立石選手を加えることで大幅な長打力アップが見込めます。もっとも、その場合はある意味超豪華な指名打者争いが繰り広げられることになりそうですが・・・。
以下、一人仮想ドラフト指名結果と簡単な指名選手情報を記載します。(選手情報は各メディアの情報受け売りの場合がほとんどです・・・。)
- 1位:小島大河選手(明治大学)
- 2位:藤川敦也投手(延岡学園高校)
- 3位:岩城颯空投手(中央大学)
- 4位:奥村頼人投手(横浜高校)
- 5位:勝田成選手(近畿大学)
- 6位:赤木晴哉投手(佛教大学)
- 7位:半田南十選手(日大藤沢高校)
- 1位の小島大河選手は、甘い球をバックスクリーンに放り込める長打力と、難しい球をヒットゾーンへ飛ばすコンタクト力を兼ね備えた、打撃が売りの今ドラフトNo.1キャッチャーです。肩の強さは二塁到達平均1.9秒前後とまずまずなものの、フットワークの良さが特に光ることから守備技術面も今ドラフト捕手では上位クラスだと思います。単に捕手という点だけでなく、未来の中軸候補としての可能性も十分に秘める点も含め、ホークスが狙いを定めるべき逸材だと思います。
- 2位の藤川敦也投手は、最速153km/hの直球を武器とする、高校生でも屈指の球の強さを誇る右の本格派です。厚みのある下半身から放たれるボールは馬力を感じさせ、好調時は直球一本でも三振を量産します。変化球はスライダーを得意とするほか、たまにスローボールを投じて相手を幻惑する頭脳派(?)な一面も見られますので、単なる直球一辺倒の剛腕ではなく、総合力で勝負できる主戦先発に育つ可能性を十分に秘めた好素材です。
- 3位の岩城颯空投手は、がっしりした下半身を土台としたオーソドックスなフォームから、最速150km/hの直球をはじめ多彩な球種を投げ込む、総合力の高い大学生左腕です。特に曲がりの鋭いスライダーは大学球界でもトップクラスの球質を誇り、レベルの極めて高い東都大学連盟野手陣から三振を量産します。加えて制球も安定していることから、もう少しだけ出力が増せば、即戦力としての活躍が十二分に期待できるでしょう。
- 4位の奥村頼人投手は、高校野球界で現在最強の呼び声高い横浜高校で投打の主力選手を務める、最速146km/hの左腕投手です。しなやかフォームからは、球持ちの良い直球に加えブレーキのかかったチェンジアップなどの変化球も制球良く投じられ、高校生離れした完成度の投球をする印象です。加えてまだ細身な印象も受けることから、プロで出力を伸ばす余地も十分です。夏に織田投手を上回る活躍を見せれば、一気に上位候補に躍り出てもおかしくない好投手です。
- 5位の勝田成選手は、攻守にスピードスターというべき圧倒的な瞬発力を最大の武器とする、チームでは二番を務める大学生内野手です。リーグ戦で4割前後を残す打撃もさることながら、特に守備は安定感と華麗さを兼備しており、まさに「足と守備はすぐに使える」選手の筆頭格でしょう。163cmとかなり小柄であることと、セカンドを主戦場としていることは不安要素かもしれませんが、ここまで機敏な選手はプロにもそうはいません。十分ショートで鍛えるに値する選手だと思います。
- 6位の赤木晴哉投手は、身長190cmの、ゆったりしたフォームで最速153km/hの直球などを投げ下ろす、大学生の好素材右腕です。直球に加え、フォークやスライダーといった変化球も角度が鋭く、好打者たちも打ちづらそうにしている印象です。現状はまだ素材感の強い投手という印象ですが、この春に自己最速を更新するなど、今まさに身体に厚みが出てきて投球も進化している投手でもあるので、個人的にも秋リーグ戦で見せる姿が非常に楽しみな投手の一人です。
- 7位の半田南十選手は、広角にライナー性の当たりを量産するコンタクト力を最大の武器とする、走攻守に安定感のある高校生ショートです。コンタクト力だけでなくパンチ力も備え、低反発環境で高校通算20本以上放っていることから打撃面は高校生屈指と言っていいでしょう。一方守備面については、走力こそまずまずなもののスローイングの評価が高い印象です。昨年の石見選手や宇野選手と同様、打撃の良さをメイン評価で獲得しつつ、チーム事情によってメインポジションを追々決めていく育成方針がしっくりきます。
以上、要所で課題のキャッチャーと二遊間ですぐに一軍起用できそうな選手を獲得しつつ、あとは即戦力に近い投手とセンスの光る高校生の素材をチョイスしたつもりです。程よくロマンと即戦力度を兼備した指名となったのではないでしょうか。
ちなみに、当ブログの本シリーズでは唯一二度登場すると予告した小島選手ですが、タイガースの指名案に続きここで登場となりました。もし小島選手の重複が気になる場合は、どちらか片方を立石選手に読み替えていただけると仮想ドラフトとしてきれいにハマるので、そうしていただけると幸いです・・・。(今後は重複選手は登場しない予定です)
次回は今シーズンのセリーグで唯一交流戦で負け越さなかった、広島東洋カープのドラフト指名妄想記事を書かせていただく予定です。
福岡ソフトバンクホークス編はこれにて終了です。ここまでお読みくださり誠にありがとうございました。