0.まえがき
みなさんこんにちは。ベイダーたかはしと申します。
先日辰己涼介選手が満塁弾を放って小深田大翔選手が決勝打を放った試合を観戦してきました。19時過ぎに京セラドームに到着したのですが、そこからまさか3時間半も続く試合になるとは・・・。なかなかハイカロリーな試合でした。
さて、前回記事に引き続き、本記事では2025年ドラフトについて各球団の指名を妄想したいと思います。残り3球団分、早々に書き上げていきたいと思っています。
ということで、今回は7/19(土)時点でダークホース的に上位に迫りつつある東北楽天ゴールデンイーグルスの2025年ドラフトについて考えてみたいと思います。
1.注意事項(前回と同内容)
少し長くなりますが、以下の点に注意しながらお読みいただけると幸いです。
【最重要事項】
- 筆者はただの野球素人です。プロアマ問わず、書いている内容、特に技術的な内容については何のあてにもなりません。
- 本記事は7/19(土)時点での情報をもとに妄想したものです。余力があればドラフト直前期に同内容についてもう一度記事を書きたいと考えています。
【戦力分析について】
- 各チームの戦力について、「1.先発」「2.中継ぎ」「3.投手の左右バランス」「4.打撃」「5.捕手」「6.二遊間」「7.センター」の7つの項目に分けて簡易的に分析を行っています。
- 上記7つの項目について、それぞれ「主力のクオリティ」「サブ含む選手層」「3年後の見通し」の3つの観点でチェックを行っています。
- 以上7×3=21項目について、ある程度データは見つつも最終的には筆者の主観に基づいて、A~Eの5段階で評価をつけています。
- この5段階評価では相対的評価を意識しています。したがって、各項目について少なくともどこか1チームはA評価(最高評価)、どこか1チームはE評価(最低評価)をつけるようにしています。
- 「3年後の見通し」について、FA権を行使して国内移籍する可能性についてはあまり考慮していません。一方で、MLB志向の強そうな選手については、挑戦の可能性を多少考慮しています。
【一人仮想ドラフト指名結果について】
- 筆者が勝手に考える各球団の補強ポイントに対して、その穴を埋めにいくことを優先気味に、各球団の支配下ドラフトの指名を妄想してみました。(育成指名案については基本的に作成していません)
- 上記に加え、近年における各球団の指名傾向も多少考慮するようにしています。
- 以上の2点を頭に置きつつ、各メディアからの情報を勝手にまとめた候補リストをベースに、一人で12球団の役をしながら2025ドラフトをシミュレーションしました。ただし、今ドラフトでは唯一無二の立ち位置である明治大小島大河選手だけは指名案で二度登場する予定です・・・。
- NPB以外の進路を志望する旨の記事を確認した選手については、なるべく指名案から外しています。
- いわゆる「順位縛り」については考えないものとします。
- 指名案作成にあたり、創価大立石正広選手については敢えて全球団の案から外すようにしています。立石選手が2025ドラフト候補の中では頭一つ抜けて高い世間評価を獲得している印象で、現状は多くの球団で競合が予想されることから、特定の球団だけ立石選手を獲得する前提で指名案を組んでしまうと見栄え(?)に大きな差が出てしまうと考えたからです。
以上、注意事項について書かせていただきました。それでは、本題に入っていきたいと思います。
2.戦力分析(投手)

三木肇監督の復帰という形で体制を新たにして臨んだ2025年シーズンではありますが、ここまでは5割に届かない戦いでやや苦戦気味です。その原因が投手陣にあるのは間違いありません。
中でも先発陣の運用は現状かなり苦しいです。7/19(土)時点でパリーグ唯一の規定投球回数到達者不在のチームであることが、その苦戦ぶりを端的に表していると言えるでしょう。
先発陣最大の誤算がエース早川隆久投手の不振にあることは間違いありません。故障離脱があったことに加え、まとめて痛打を浴びるケースが目立つことから、エースとして負けない投球が現状できているとは言い難いでしょう。また、早川投手の故障期に支配力を発揮していたハワード投手も結局故障離脱していることもあり、現状イーグルスにエースといえる存在はいない状況です。
その他の先発陣を見ていくと、藤井聖投手がムラッ気の大きさを見せながらもなかなかのゲームメイク力を見せている他、瀧中瞭太投手が復調傾向、岸孝之投手も年齢を考えれば十分なスタミナを発揮するなど、先発投手自体が全くいないわけではありません。しかし、彼らも他球団でいえばローテーション下位級の内容にとどまっており、打低環境の中際立った成績を残しているわけではありません。ドラ1組の古謝樹投手や荘司康誠投手も殻を突き破り切れないままここまで来てしまっています。
近年のドラフトで指名した大型素材型投手の育成が進んでいることもあり、高卒2年目の大内誠弥投手が悪くない成績を残すなど、二軍にはそれなりに期待感のある若手先発候補も複数います。しかしながら、彼らが来年に一軍先発の主戦格として台頭することを当てにして、岸投手らとの世代交代を期待するのは危険です。もっと先発投手争いを激化させるために、今ドラフトで即戦力に近い先発投手候補を指名することは必須と言っていいでしょう。
一方、中継ぎ陣についてはまずまず強力です。今シーズンは開幕前に実績豊富な宋家豪投手と酒居知史投手が重傷で長期離脱となってしまいその陣容が不安視されましたが、現状はその穴をそこまで感じません。特に大きいのは西口直人投手と西垣雅矢投手がセットアッパー格としてその地位を確立しつつある点で、彼らこそブルペン陣の救世主と言って過言ではないでしょう。また、加治屋蓮投手と今野龍太投手という新戦力組もここまで期待以上の働きを見せてくれています。藤平尚真投手の制球が安定せず、則本昂大投手も抑えとしては不安定、内星龍投手の起用が定まらないなど不安要素はたしかにありますが、それでも先発陣と比較すれば中継ぎ陣がチームの拠り所として機能しているのは間違いないでしょう。
主力級以外にも、ルーキーの江原雅裕投手や中込陽翔投手が荒れ球ながら勢いのあるところを見せている他、二軍では泰勝利投手が高いポテンシャルを徐々に発揮しつつあるなど、球の勢いに期待できる成長株がいます。こうした若手の成長にも期待がかかることから、今ドラフトで無理に中継ぎ補強目的のドラフト指名を行う必要はないでしょう。24年ドラフトで前述の江原投手や中込投手といった中継ぎ投手を複数名指名していることもその判断に影響しています。
以上、投手の指名ポイントをまとめると、次のようになります。
- 1年目から早々にローテーション争いができる即戦力候補投手(複数名確保したい)
- 近年のドラフト指名に続く、伸びしろの大きい素材型投手
3.戦力分析(野手)

チームとしては5位ながら切れ目の少ない打線を形成できているここまでのイーグルス。投手陣と比較すると、現状の戦力はそれなりに厚いといっていいでしょう。
ただし、他球団と比較しても明確に長打力に不安を抱えている点は要改善ポイントです。特に浅村栄斗選手が昨年に続き成績を残せていない点は痛く、一過性の不振ではなく年齢的な衰えによるものであることはもはや否定できなくなってきています。そんなチーム状況の中、シーズン当初からいるフランコ選手に加え、ゴンザレス選手やボイト選手といった大物助っ人を迎え入れるなどチームとしてなんとかテコ入れを行っているところですが、現状その補強が大きな効果をもたらしているとは言い難い状況です。また、鈴木大地選手や阿部寿樹選手といったベテラン勢も準レギュラーとしてまずまずの働き止まりで、今後主砲に返り咲くといったことはちょっと考えにくいです。
そんな中で、若手中堅世代の日本人から何名かヒットメーカーが台頭してきているのはうれしいところです。コーナーを務める選手でいえば、村林一輝選手がリーグ首位打者争いを演じているほか、黒川史陽選手も持ち前の打撃センスを発揮、渡邊佳明選手も切り札的な立ち位置で結果を出すなど、昨シーズンまではやや脇役的な立ち位置にとどまっていた選手たちが打撃で結果を出しています。たしかに彼らが長打力不足という課題を解決する存在とはなりにくいでしょうが、彼らのおかげでチームとしてそれなりに攻撃力を保有できていることは間違いないでしょう。
それでも、まだ浅村選手らベテランや外国人の低調な成績をカバーしきれているとは言えません。二軍を見ても、入江大樹選手や吉野創士選手らがまずまずの成績を残すものの一軍戦力にはまだ遠い存在であるなど、次世代中軸候補の育成状況は思わしくありません。したがって、今ドラフトでは、浅村選手の後釜となれるような、攻撃力に秀でた一三塁の選手を指名することは必要となってくるでしょう。
もう一つ、捕手陣について見ていくと、今シーズンは堀内謙伍選手がここまでサプライズ的な活躍を披露していることが大きいです。堅実なディフェンス面はそのままに、打席数は多くないながら3割を超えるハイアベレージを叩き出しており、タイミング取りに劇的な改善が見られる印象です。また、太田光選手は打撃面ではかなり物足りないながらも安定した守備を見せていますし、石原彪選手も二軍ではさすがのパンチ力を発揮しています。このように、現在のイーグルスでは、正捕手の地位をかけて20代後半の選手たちが争っている状況にあります。
しかし、他球団と比較した時、イーグルスの捕手選手層は薄いと言わざるを得ません。堀内選手が好調とはいえ現状正捕手というべき存在は不在ですし、期待された安田悠馬選手は故障離脱が長引いてしまっている状況です。そもそも捕手の頭数が少なく、支配下にはここまで挙げた4名にベテランの田中貴也選手を加えた計5名しかいません。また、育成には水上桂選手と江川侑斗選手という2名の選手がいますが、現状二軍で本塁打も放っている江川選手はまだしも、水上選手はかなり伸び悩んでいる状況です。そのように考えると、今ドラフトで新たな捕手候補を指名する必要性はかなり高いというべきです。
ここで考えたいのは、上位枠を使って早めに使える捕手を獲得するか、それとも中位から下位で捕手を獲得し育成していくか、という点についてです。普通に考えれば現状のチームに正捕手格の存在がいない以上、上位で即戦力候補捕手に手を出すのが妥当な選択であるように思います。実際、筆者もイーグルスの戦力を最大化するのであればこちらの選択をすべきだと思っています。
しかし、昨シーズンも同様に正捕手不在、頭数不足の状況であったはずなのに、ドラフトで捕手を一切獲得しなかったという球団の判断が引っ掛かります。むしろ今シーズンは捕手起用されながら打撃でも結果を出している堀内選手がいるおかげで、わずかですが捕手事情が改善されているように見えるわけです。そのことを踏まえると、「実はイーグルスフロントが現状の捕手陣にそこそこ満足しているのでは?」というように思ってしまいました。そう考えると、上位の枠を割いてまで捕手候補を獲得しに行くようなことはしない気がしました。
ということで、昨ドラフトにおける球団の判断を尊重するならば、今ドラフトで捕手を獲得するとしたら中位以降だろうという風に考えます。そして「ドラフト市場」には即戦力候補の捕手がそこまで多くないとされているので、どちらかといえば高校生の素材型捕手を狙う形になるのでは、とイメージしています。
以上、野手の指名ポイントをまとめると、次のようになります。
- 攻撃力、とくに長打力に期待できる、即戦力候補のファースト or サード
- 頭数不足を補う、二軍で実戦機会を投資すべき好素材キャッチャー
- (2の指名の過程で)(できれば)堀内選手らと早々に競争できる即戦力候補キャッチャー
4.一人仮想ドラフト指名結果
現状Bクラスに沈むチーム成績に象徴される通り、投手野手ともにそれなりに穴の多い戦力事情であるイーグルス。先発投手の不足が顕著な一方、中軸を担う選手の衰えが目立つことから、投打のどちらにもチームの要となれる選手の獲得が必要な状況です。ただし、エース候補と主砲候補のどちらを優先して獲得するべきかは判断の難しいところです。
そこで今ドラフトの市場を見渡すと、チームの主砲候補として飛び抜けた才能を有する選手がいます。それは言うまでもなく創価大立石正広選手で、チームの補強ポイントに合致することからも、イーグルスが今ドラフトでトップターゲットとして狙うべきはこの立石選手で間違いないでしょう。立石選手がいれば、ここ2年の打線の物足りなさの原因である長打力不足を一気に改善できるでしょう。
ただし、冒頭の注意事項で触れている通り本記事では立石選手を敢えて指名候補から外していますので、それ以外の選手でドラフト1位に指名すべき選手を考えていくこととします。そうなると、立石選手ほど突き抜けた存在の野手候補は現状いないことから、長打力不足と同じくらい大きな課題である先発投手陣の強化に枠を割いていくべきであるように思います。今ドラフトにおいて1位候補とされる即戦力候補投手は複数いますが、そのなかでも個人的に即戦力により近い存在だと考える東北福祉大櫻井頼之介投手を1位指名選手として今回チョイスさせていただきました。櫻井投手以下、現状のチーム課題に向き合いつつもどちらかというと将来への投資を重視した指名を行ってみています。
以下、一人仮想ドラフト指名結果と簡単な指名選手情報を記載します。(選手情報は各メディアの情報受け売りの場合がほとんどです・・・。)
- 1位:櫻井頼之介投手(東北福祉大学)
- 2位:小田康一郎選手(青山学院大学)
- 3位:高須大雅投手(明治大学)
- 4位:中西浩平投手(豊川高校)
- 5位:川邉謙信選手(市立和歌山高校)
- 6位:沢田涼太投手(中京大学)
- 1位の櫻井投手は、173cmと小柄ながら最速153km/hの直球と多彩な変化球を精度高く投げ込む、実戦力の高さは今ドラフトでもトップクラスの大学生右腕です。特に目立つのがコントロールの良さで、直球をインハイやアウトローに自在に投げられるほか、カットやスプリットなどの変化球も低めにコントロールされており、安定感が際立つ投手です。そのコントロールの良さから個人的に即戦力投手としての評価が高く、1年目からローテーション投手としてゲームメイクする姿が容易く想像できます。
- 2位の小田選手は、激戦の東都1部リーグにて高い打撃センスを披露し続ける、打撃が自慢の大学生内野手です。球種やコース問わずヒットゾーンに飛ばす様は、まさに天性のヒットメーカーという称号がピッタリ似合うでしょう。また、チームでは一塁を守るものの、肩が強いうえ足も遅くなくグラブさばきも柔らかいことから、他のポジションも十分に務まるはずです。左の巧打者が次々に出てくるイーグルスに合った、将来の3番打者候補です。
- 3位の高須投手は、193cmという恵まれた体格から最速153km/hの直球と落ちる球で打者を圧倒する、球威が持ち味の大学生右腕です。そのボールには角度があり、指にかかったときには空振りの山を築くほどの力があります。ただし、3年秋に肘を故障し、その影響で改造したフォームがまだ不安定なことから、4年秋でどれだけトップフォームに戻せるかがカギとなる投手でもあります。逆にそこで完全復活した姿を見せれば、一気に1位候補へと躍り出るポテンシャルを有する大器です。
- 4位の中西投手は、やや後ろへのタメが大きい投球フォームから最速152km/hの直球を投げ込む、今年の高校生投手では屈指の出力を誇る高校生右腕です。日に日に厚みの増す下半身をベースとした投球は力感があり、高校生ながら相手打者を押し込むパワーを有している印象です。その反面制球が荒れ気味など欠点も少なくありませんが、高校に入ってから投手を始めたという経歴であるので、むしろ伸びしろの大きさだと捉えるべきでしょう。
- 5位の川邉選手は、今春のセンバツ大会で選手宣誓を行ったことでも知られる、パンチ力ある打撃と安定したスローイングが持ち味の高校生キャッチャーです。送球の二塁到達タイムは1.9秒台と、キャッチャーとして重要視される地肩の強さ自体はそこそこ強い程度ですが、スローイングの精度が伴っており、実戦で相手走者に与える圧力は十分にあります。加えて、扇の要として周囲に気を配れる冷静さも兼ね備えることも個人的に好印象なポイントです。
- 6位の沢田投手は、投手王国の中京大で中継ぎを務める、192cmの大柄な体格から最速148kmの直球と曲がりの大きい変化球を投じる大学生左腕です。スリークォーターから放たれるその直球は、球速こそ目立たないものの独特の角度がある印象で、十分な威力を有しています。もっとも、やや制球が荒れ気味であり、実績が決して多いわけではないなど不安な点も少なくはありません。ですが、まだまだ球速が伸びそうなポテンシャルを感じさせることから、大学生ながら3年後の成長が楽しみな好素材です。
以上、櫻井投手以外は「イーグルスっぽい」選手を狙ってみることを意識しながら指名案を組んでみました。特に投手の伸びしろ(≒サイズ感)にはこだわったつもりで、ここ数年の将来が楽しみな好素材投手とともに切磋琢磨することが期待されます。
次回は7/21(月)時点でセリーグ最下位と苦しむ東京ヤクルトスワローズのドラフト指名妄想記事を書かせていただく予定です。
東北楽天ゴールデンイーグルス編はこれにて終了です。ここまでお読みくださり誠にありがとうございました。