ベイダーたかはしの野球雑記

野球に関する様々な情報/雑感を発信します。

【プロ野球】終盤戦で挽回が必要な男たち ~セリーグ編~【2025/8/18】

0.まえがき

みなさんこんにちは。ベイダーたかはしと申します。

9月には野球観戦を目的に3週連続で関東に遠征予定です。プロ野球観戦ももちろん楽しみですが、それと同等以上に大学野球都市対抗野球を見れることにワクワクしております。

 

さて、世間的にお盆休みシーズンも終わり、いよいよプロ野球も終盤戦に入ってきました。順位やゲーム差といったチームの数字に強くフォーカスが当たる時期となりましたが、同時に選手個人としてもいい形でシーズンをフィニッシュできるかという点においてより重要な時期となりました。

もう少し踏み込んで言及すると、オフにはドラフトなどで各球団ごとに10名前後の新戦力獲得が見込まれるわけですが、その裏では、選手登録のルール上残念ながら同数程度の選手が所属チームを去らなければならなくなるわけです。そのため、残りの1か月半程度の期間はある種サバイバルマッチの側面が強くなってくると言えなくはありません。

今回の記事ではそういう着眼点に基づいて、終盤戦にて特に挽回が必要と思われる選手たちを中心にピックアップさせていただきます。

 

今回はセリーグ6球団について特集しますパリーグ6球団については次回記事にて特集予定です。

 

なお、記事題材の性質上、ネガティブな内容が多く含まれています。なるべく柔らかい表現を使用するようにいたしますが、不快に思う可能性のある方はこの時点でブラウザバックすることを強く推奨いたします。

 

 

1.支配下登録選手一覧表の見方

記事内容の参考として、各球団毎に「年齢」「ポジション」「一軍出場数」に着目して、支配下登録全選手を集計し、一覧表にしました。(育成選手は集計の対象外

 

【年齢】

  • 2026年4月1日時点の年齢でカウント

 

【ポジション】

  • NPBにおける登録区分に基づいてカウント(なので、たとえば西武ネビン選手は外野手登録扱い)
  • 投手については今シーズンの出場傾向に基づいて、先発型/リリーフ型の二つに分類。(迷ったら先発型でカウント

 

【2025年の一軍出場数 ※2025/8/18時点の成績でカウント】

  • 赤太字:8/18時点において一軍の中心選手として出場(野手:100試合出場以上もしくは300打席以上、投手:100イニング以上もしくは40登板以上) 
  • 赤細字8/18時点において軍でまとまった出場機会あり(野手:50試合出場以上もしくは150打席以上、投手:50イニング以上もしくは20登板以上)
  • 黒細字:8/18時点において一軍で多少の出場機会あり(赤字/青字のいずれの基準にも当てはまらない)
  • 青細字8/18時点において軍出場機会にあまり恵まれていない(野手:15試合出場未満かつ30打席未満、投手:15イニング未満かつ7登板未満)
  • 青太字8/18時点において一軍で出場機会なし

 

以上の基準で集計した表を見ながら、各球団の状況についてみていきましょう。選手活躍の「質」ではなく、あくまで「年齢」「出場機会」の観点を重視して選手をピックアップしている点はご承知おき願います。

なお、本記事では外国人枠選手については言及しないほか、自ら進退の決断を下せる立場(と思われる)選手については基本的に言及しません

 

 

2.読売ジャイアンツ

【投手】

  • 近藤大亮投手:昨シーズン一軍登板無しからの逆襲を期した今シーズンでしたが、3月のオープン戦にてわずか一球で緊急降板、その後肩のコンディションが整わないのか、ファームでも復帰に至っていません。かつてはバファローズでセットアッパーを務めた実力者であり、状態さえ万全になれば、という存在ではあるのですが・・・。

 

  • 今村信貴投手:先発でも中継ぎでも実績のある生え抜き左腕ですが、ここ2年は一軍での出番に恵まれない不遇の存在です。二軍では年々奪三振力を向上させているなど実力はまだまだ健在で、ジャイアンツではともかく、他球団では戦力として重宝される可能性は十分にあります。

 

  • 高橋礼投手:昨シーズン序盤を除くとノックアウトされる試合が目立ち、今シーズンは現状一軍登板がありません。変則投法という長所はあるものの球速の割に制球が粗く、残りシーズンでチャンスを掴むには制球の改善が必須だと思われます。

 

  • 泉圭輔投手:昨シーズンは勝ち継投の一角も担うブルペンの一角として活躍しましたが、一転今シーズンは右肩痛に悩まされており、成績を落としてしまっています。幸い既に実戦復帰を果たしており、馬場投手や菊地投手らと競争しながら一軍枠に食い込むのが当面の目標となるでしょう。

 

  • 田中将大投手:球史に残る大投手ですが、ジャイアンツへの貢献度という観点で見ると功労者とは言い難い存在です。戦力としてフラットに見ると、一、二軍ともに被安打が多く、防御率以上に不安定と言わざるを得ません。残りの一軍登板で5回を投げ切れるかどうかが来シーズン契約へのカギとなるでしょう。

 

  • 田中千晴投手:出力は高く、好調時の投球は名の通った投手と比較しても遜色ない剛腕ですが、制球難がネックとなっているのか一軍での出番が回ってきません。大卒3年目とまだまだ成長に期待できる年齢ではありますが、層の厚いジャイアンツ投手陣ですから、このままでは育成契約に移行する可能性も否定できません。

 

  • 京本眞投手先日トミージョン手術を受けたことが球団公式より発表されました。リハビリに集中するためにも育成契約へ移行することはほぼ確実でしょう。

 

 

【野手】

  • 重信慎之介選手快足好守を武器に長年外野のサブ要員として貢献してきましたが、ここ2,3年は一軍出場機会が徐々に減少してきています。二軍打撃成績もさほど振るっておらず、シーズン途中に頭数の増えた外野手の中では最も苦しい立場にあると推測されます。挽回には打って打つしかありません。

 

  • 乙坂智選手:7月にジャイアンツに加入しましたが、より若くで速い佐々木選手がまずまずの調子を維持していることもあり、なかなか出番に恵まれません。左の代打として結果を出したいところで、印象的な決勝打を放って存在感をアピールしたいところです。

 

  • 鈴木大和選手俊足好守を武器に支配下を勝ち取りましたが、その後は一軍で打席にまだ立てていません。その強みからベンチにいると心強い存在ではありますが、キャリアの浅さの割に年齢はさほど若くなく、今シーズンの残り期間が勝負となることは間違いありません。

 

  • 岡田悠希選手:まだ大卒4年目と比較的若く、身体能力に優れるうえ二軍では安定したバッティングを披露していることから本来はまだまだ戦力として期待したい存在です。しかし、上表の通り現状のジャイアンツは外野手の頭数が多すぎるため、他選手のアピール次第では岡田選手や萩尾選手の立場が危うくなる展開もなくはありません。

 

  • 湯浅大選手:内野全ポジションで華麗なグラブさばきを見せる守備は高いレベルにあります。しかし、打撃面では同じ右の内野手である増田陸選手に大幅な遅れをとってしまっており、存在感が希薄になりつつあります。現状二軍で2割を切っている打撃不振があまりに手痛く、内野陣では最も苦しい立場にあると推測されます。

 

  • 郡拓也選手:万能ユーティリティプレーヤーとしてチームの選手層に厚みを加えてくれる存在ではありますが、もう一つの持ち味であるパンチ力ある打撃をジャイアンツでは発揮できていません。一軍で2割打てれば明確に重宝される存在となれるのですが、現状は二軍で2割台前半にとどまっています。

 

 

3.阪神タイガース

【投手】

  • 畠世周投手:昨オフの現役ドラフトにおける目玉投手の一人として期待感のあった投手ですが、タイガース加入後は指のコンディション不良に苦しみ、実戦から長く離れてしまいました。8月に入り実戦復帰を果たしましたが、タイガースの強力な投手陣に割って入るには猛烈なアピールが必要な状況になってしまっています。

 

  • 佐藤蓮投手:189cmの恵まれた体格から剛速球を投げ込む、大きなポテンシャルを感じさせるパワーリリーバー候補ですが、制球難が昨シーズンと比較しても悪化傾向で、たびたび大乱調に陥るところがネックです。7月には右肘の手術を受けており、球団の評価にもよりますが、患部の経過次第では育成契約に移行する可能性も十分あり得ます。

 

  • 川原陸投手:上記の佐藤蓮投手と同様、昨シーズンは育成三銃士の一角として期待感のあった左のリリーフ候補ですが、こちらも制球難に苦しんでいます。佐藤投手もですが、昨シーズンは二軍で50試合、一軍で1試合、それに加えて非公式戦の登板と、疲労の蓄積が今シーズンの不振に結びついてしまった可能性もゼロではありません

 

  • 西純矢投手:今年2月に右肘の手術をして以降、一軍、二軍ともに登板がありません。野球センスの高さはチームでも随一であり、そのポテンシャルを確実に引き出すためにじっくり回復に努めている可能性も十分にありますが、患部の状態次第では育成契約に移行する可能性もなくはありません

 

 

【野手】

  • 長坂拳弥選手:ベテランの域に入りつつある経験十分なキャッチャーですが、プロ9年間で第三捕手級の活躍しかないのは寂しいところです。キャッチャー自体頭数がある程度必要となるポジションで、町田選手や藤田選手が二軍でも苦戦していることから現状も貴重なサブではありますが、今ドラフトの獲得選手次第では一気に立場が危うくなることもあり得ます

 

  • 小野寺暖選手:今シーズンは同じ右の長打もある外野手である、同い年の豊田選手が一定の成績を残した一方で、この小野寺選手は停滞の時期を過ごしてしまっています。身体能力自体はライバル豊田選手を上回ることから、センター守備への適性を示せれば存在感を示し直せそうな気もしますが・・・。

 

  • 楠本泰史選手:地元球団への移籍を果たしたものの、代打で結果を残せないまま終盤戦を迎えてしまいました。二軍成績は安定していますが、徐々に出場頻度が減少気味なのも苦しいところです。守備走塁でアドバンテージを出せる選手とは言い難いため、長打を打ち続けてアピールするしかありません。

 

  • 渡邉諒選手:内野のサブとして岡田政権下ではそれなりに重宝されましたが、今シーズンは新監督の下で出番を減らしてしまっています。本来は長打力が売りながら、その強みが二軍でも現状は発揮できていません。上記の楠本選手と同様守備走塁はあまり得意とは言い難いため、一発のあるところを見せてアピールするしかありません

 

  • 原口文仁選手タイガース一筋16年目のチーム最古参であり、ファン人気も高い功労者であることは間違いありません。しかし、そういった背景を抜きに成績を見ると、必ずしも自ら進退の判断を下せる立場にあるとは限らないようにも思えます。シーズン序盤の底は脱した感はありますが、ここから巻き返すには上記の渡邉選手や糸原選手らとの競争に勝つ必要があるはずです。

 

 

4.横浜DeNAベイスターズ

【投手】

  • 三嶋一輝投手:今シーズンが複数年契約最終年ということで、何よりも結果を求められるシーズンでしたが、二軍ではまずまず安定しているものの一軍では打ち込まれてしまっているのが現状です。残り期間でロングリリーフ等負担の大きい起用にも適応する姿を見せたいところです。

 

  • 森唯斗投手:昨シーズンは時折大炎上しながらも便利屋として一定の貢献を見せましたが、今シーズンは二軍成績が低下気味なのも響き、いまだ一軍に顔出しすることができていません。リリーフとしてここから存在感を示すには、低い失点率だけでなく、高い支配力を披露し続けることが必須となるでしょう。

 

  • 京山将弥投手:直球は常時150km/h前後をマークするなど球の威力はなかなか優れているものの、現状二軍で投球回を上回る四死球自責点を出してしまっており、かなり安定感を欠いてしまっている状況にあります。シーズン序盤と比較すると少し状態も戻ってきている節もありますが、生き残りのためには劇的な制球の改善が求められます。

 

  • 橋本達弥投手大卒3年目と若く、7月に右肩の故障から復帰し支配下登録されました状況にありますが、迎えた一軍デビュー戦で複数失点を許すなど、その立場は安泰とは言い難いです。二軍では奪三振を安定して奪えているのはポジティブな点ではありますが、防御率は決して良くはなく、徳山投手あたりとの競争の中でいかに調子のムラをなくしていけるかが課題となるでしょう。

 

  • 岩田将貴投手対左打者へのスペシャリスト候補として獲得した変則左腕ですが、古巣タイガース戦で一流の左打者に連打を許してしまいました。左に強い左腕中継ぎが致命的に不足しているチーム編成ですので、残り1か月半とはいえ二軍で良好な結果を出せばチャンスは巡ってくるはずです。

 

  • 松本隆之介投手:今シーズン序盤の二軍戦で守備時に転倒、右足前十字靱帯を故障し現在はリハビリ中です。患部の状態によっては育成契約に再び移行する可能性もあります

 

  • 森下瑠大投手:昨シーズンは二軍でまずまずの結果を出し、高卒二年目としては順調な成長を見せました。しかし、今シーズンは序盤に二軍で3試合に登板したのみで、何らかの故障を抱えている可能性が高いです。先日独立Lとのオープン戦で実戦復帰しましたが、その後の体の回復が順調でなければ育成契約に移行するかもしれません。

 

【野手】

  • 伊藤光選手:キャリア18年目のベテランで、ベイスターズでも長年一軍戦力としてチームを支えた功労者ですが、今シーズンは不遇の時を過ごしています。二軍成績は3割越えと安定していることからまだまだ力は健在だと思いますので、他球団のほうが活躍の場が広がる選手の一人かもしれません。

 

  • 神里和毅選手:2021年以降シーズン打率がずっと1割台と打撃が低迷しており、ここ数年守備走塁要員としての起用に甘んじたままベテランと言える年齢になってきました。今シーズンも起用法は相変わらずですが、一方で少ない打席数ながら打撃でも結果を出していますので、この調子を維持すれば来シーズンも貴重な外野のサブとして数えることができるでしょう。

 

  • 関根大気選手:神里選手と競争する立場にあるのがこの関根選手です。近年の成績と若さではリードするものの、センター守備と今シーズンの成績ではやや見劣りするのが苦しいところです。残り期間で再び一軍出場機会を得るためにも、二軍でヒットを量産しなければなりません

 

  • 勝又温史選手仮に神里選手と関根選手がシーズン終盤にアピール成功した場合、立場がやや危うくなってしまうのがこの勝又選手だと思います。今シーズンはい一軍で初ヒットを放つなどステップアップを見せたものの、二軍では良好な成績を残せているとは言い難いです。フリースインガーの傾向にあることから、二軍打率.260でとどまっては物足りません。

 

  • 知野直人選手今シーズンは開幕前に自身の軽はずみな言動による騒動を起こしたこともあってか、チーム内の序列は明確に低下したように思います。パンチ力のある打撃とまずまずの身体能力を有する便利屋内野手ではありますが、守備の粗さは相変わらずな印象ですので、復権には長打面のアピールがもっと必要なはずです。

 

  • 柴田竜拓選手:今シーズンも終盤の守備走塁要員という起用法は相変わらずで、出場すれば随所に技術の高さを見せています。一方、三森選手が加入したことや、若い石上選手も似た役割で一軍ベンチに食い込みつつあることは、柴田選手にとって逆風でしょう。レギュラー不在のショートでも何とか再アピールしたいところです。

 

 

5.広島東洋カープ

【投手】

  • ケムナ誠投手:190cmの大型右腕としてポテンシャルの大きさを期待された投手ですが、ここ数年は成績が低下傾向、今シーズンはいまだ一軍登板を果たせていません。挽回するにはとにかく結果が求められますが、同様に苦戦気味の中堅世代右腕中継ぎと比較しても年齢の面で不利なため、かなり苦しい立場に追い込まれていると推察されます。

 

  • 益田武尚投手:即戦力候補投手の期待を受けて入団してから3年経ちましたが、いまだその期待に応えられているとは言い難いです。球速は出るものの、甘く入るボールを痛打されて失点を重ねている印象です。今シーズンは夏場に入ってファームでも打ち込まれており、ここから挽回するために早くシーズン序盤の調子を取り戻したいところです。

 

  • 大道温貴投手:がっしりした体型から投げ込む球威のある球が自慢のパワーリリーバー候補ですが、昨年に引き続きここまでは目立った成績を残せていません。今年度で27歳とそれなりに若く、実績もそれなりにあることから、例年のカープであればキープしそうな人材のようにも思いますが、生き残りをかけて奮起が必要な投手であることは間違いありません。

 

  • 赤塚健利投手:そもそも195cmの大きな身体に秘めるポテンシャルを買われて獲得された素材型投手なわけですから、現時点で粗が多いことは仕方ありません。とはいえ、今シーズンの投球内容は現状かなり苦しいものがあります。カープは実績のない選手への見切りを案外早めに行うケースもありますので、大卒2年目とはいえここから投球内容の改善が求められる立場にあるでしょう。

 

 

【野手】

  • 松山竜平選手プロ18年目を迎えるチーム最年長の好打者であり、間違いなく功労者の一人ですが、その立ち位置は非常に難しいものがあります。昨シーズンは成績を落とし、今シーズンに至っては一軍での出番が回ってきていません。完全な打撃専門選手と化している点も苦しく、挽回するにもなかなか苦しい立場のように思います。

 

  • 上本崇司選手:プロ13年目のベテランで、バッテリーを除きあらゆる役割を溌剌とこなす姿は健在です。一方打撃成績はここ3年ほど低下傾向にあり、スタメンとして出場するには物足りない攻撃力にとどまっています。ベンチ要員としては引き続き心強い存在ではあるものの、着実に忍び寄る脚力の衰えをカバーするためにも、数年前の打撃を取り戻す必要があるでしょう。

 

  • 山足達也選手:現役ドラフトを経て加入後、オープン戦は打撃好調をアピールしたものの、シーズン開幕後は徐々に序列を低下させ、現状は二軍要員に甘んじています。現状似た役割をこなす田中広輔選手と比較して若さの面では勝っているものの、打撃と実績の面ではかなり見劣りする状況にあるため、ここから一軍に返り咲くには少なくとも打撃で田中選手を上回らなければいけません。

 

  • 磯村嘉孝選手:サブ捕手としてチームに一定の貢献をしてきた名バイプレーヤーですが、ここ2年ほどは一軍でヒットがありません。若手捕手が育っている状況とは言い難いため、チームとしても簡単には手放せない存在だとは思いますが、今ドラフトの指名結果次第では立場が危うくなる可能性も否定できません。

 

  • 持丸泰輝選手:単純な成績の面でいえば、捕手陣で最も苦しい立場にあるのがこの持丸選手であると思います。現状二軍で0割台に沈むなど攻守の両面で年下の清水選手や高木選手に遅れをとってしまっている印象で、こちらも今ドラフトの指名結果次第で立ち位置が危うくなるため、ここから猛アピールが必要な選手です。

 

  • 宇草孔基選手:本来は強打と俊足を兼ね備えた攻撃力の高い外野手なのですが、今シーズンはその持ち味を二軍でもあまり発揮できていません。その二軍でも出番がまばらになってきているのは苦しいところです。守備面にはやや不安を抱えている以上、巡ってきたチャンスで長打を打つことが生き残りへの絶対条件となるでしょう。

 

  • 中村健人選手:走攻守の総合力で勝負できる外野手ではありますが、今シーズンは中村奨成選手の成長の陰に隠れて出番に恵まれません。二軍では安定した成績を残していることから宇草選手よりは悪くない状況にあると思われますが、年齢を考えると突き抜けた成績を残しておきたいところです。

 

 

6.東京ヤクルトスワローズ

【投手】

  • 原樹理投手数年にわたりローテーションの一角として慢性的な先発投手不足に苦しむチームを支えた功労者ではありますが、ここ3年間で一軍登板はわずか7つ、今シーズンに至っては一軍登板がなく二軍でも滅多打ちに合っています。終盤戦に一軍戦力となった昨シーズンの再現を、何とかして狙っていきたいところですが・・・。

 

  • 宮川哲投手:かつてのドラ1投手なだけあって、ハマッたときの球威はなかなかのものがありますが、制球の粗さという課題がどうしても拭えない投手です。言葉は悪いですが、決して投手事情が良いとは言えない現状のスワローズで一軍のチャンスが巡ってきていない点に立場の苦しさが見え隠れしています。チャンスを信じて二軍で支配的な投球を続けるしかありません。

 

  • 長谷川宙輝投手:勢いのあるボールをどんどん投げ込む力投派左腕ですが、制球面に不安を抱えているのがネックです。今シーズンも二軍防御率だけ見ればさほど悪くないものの、イニング数の半分以上四死球を出してしまっており、首脳陣からの評価はあまり高くない印象です。なんとか直球の制球を向上させ、一軍のブルペン陣に食い込みたいところです。

 

  • 山下輝投手:21年のドラ1であり、ルーキーイヤーこそ順調であったものの、その後は肘の故障に苦しみました。昨シーズン比でいえば二軍成績はやや向上しているものの、内実は不安定と言わざるを得ません。シーズン最終盤でもいいので、何とか一軍登板にこぎつけるためにも、二軍の先発登板で結果を出し続けたいところです。

 

  • 竹山日向投手:高校時代からその素材の良さを高く評価されていた右腕ですが、プロでは年々二軍成績を悪化させてしまっています。決して守備陣が堅い環境ではないとはいえ、2年連続で二軍WHIPが2.00を超えてしまっているのはさすがに苦しく、ここから一軍戦力に成長するにはあらゆる面でのレベルアップが求められます。

 

 

【野手】

  • 西川遥輝選手持ち前の俊足巧打ぶりを随所で発揮した昨シーズンから一転して、今シーズンはここまで打撃面で結果を残せていません。塩見選手復活への見通しが良くないことから、経験あるセンター候補として貴重な存在ではありますが、岩田選手らの台頭も踏まえるとその立場は微妙なところです。

 

  • 濱田太貴選手:数年前はベイスターズキラーとしても活躍し長打力を発揮していましたが、ここ2年は打撃成績を低下させてしまっています。特に今シーズンは二軍でも1割台と明確なスランプに陥ってしまっているのは苦しいところです。ここから調子を取り戻し、一軍で一発放つことができれば一気に来シーズンへの期待を持たせてくれるのですが・・・。

 

  • 中川拓真選手:強肩強打という評価がピッタリ似合うキャッチャーですが、現状は攻守ともに二軍で苦戦気味です。一応まだ23歳と若くはありますが、入団の経緯も踏まえるとあまり良い立ち位置とは言えないでしょう。鈴木叶選手の実戦復帰により出番は減少するかもしれませんが、その中でのアピールが求められます。

 

 

7.中日ドラゴンズ

【投手】

  • 岡田俊哉投手:かつてはセットアッパーやクローザーも務めたチーム一筋16年のベテラン左腕ですが、数年のリハビリを経て復活を果たした今シーズンは現状求められた結果を残せているとは言えません。ファンの人気も高い功労者であることは間違いないのですが、過去数年は一軍登板がほとんどなかったことを踏まえると、自ら進退を判断できる立場にあるかは微妙なところです。

 

  • 根尾昂投手高校時代は世代を代表する看板選手であったかつてのドラ1も、徐々にチーム内で苦しい立場になりつつあります。投げっぷりの良さを武器に二軍ではまずまずの成績を残しているものの、一軍では明確な結果を出せていません。再度一軍昇格のチャンスを掴むためには、腕を振り続けるしかないでしょう。

 

  • 梅野雄吾投手上記の根尾投手とは現状役割が被っており、当面の競争相手というべき存在です。入団経緯と年齢では根尾投手に軍配が上がりますが、今シーズンの成績では梅野選手が勝っています。8/18時点で一軍にいるアドバンテージを活かして、一軍で明確な立ち位置を築いていきたいところです。

 

  • 伊藤茉央投手:右の中継ぎとしての生き残りという意味では、この伊藤投手も決して無縁ではいられません。二軍ではまずまず安定していている点も根尾投手、梅野投手と同様ですが、上記二名とは変則投法という点で明確に差別化できるのが強みです。

 

  • 梅津晃大投手:そのポテンシャルの大きさからエース候補として期待され続けた大型右腕ですが、右肩のコンディションが思わしくなく、患部の手術に踏み切ることとなりました。リハビリに集中するためにも育成契約へ移行する可能性は十分にあります。

 

  • 森博人投手:今年3月にトミージョン手術を受けており、こちらもリハビリに集中するために育成契約へ移行することが濃厚です

 

 

【野手】

  • 中田翔選手ジャイアンツ最終年に288打席で打率.255、15本塁打を放つなど悪くない成績を残していたので、多少年俸は高いなとも思いましたが、ドラゴンズに合ったいい補強だと正直思っていました。それだけに、腰痛に終始悩まされて不発に終わったのは残念でなりません。筆者が4月に見た、レフトポール際の本塁打バンテリンドームで放つ最後のホームランにならないよう、残る力を振り絞っていただきたいところです。

 

  • 駿太選手:自慢の好守は相変わらずなものの、ドラゴンズ移籍後はほとんどバットで貢献できておらず、今シーズンもその状況は残念ながら継続中です。ただし、外野の守備走塁要員としてライバルに挙がる尾田選手や濱選手も決して信頼度が高いとは言えない状況にありますので、一軍でもう少し結果を出せば確実に来シーズンへの契約に近づくでしょう。

 

  • 川越誠司選手:打って存在感を示したいベテラン外野手ですが、今シーズンの一軍安打数が7では寂しい限りです。ただし、例の神宮球場における誤審がなければもっと序列が上がっていた可能性も十分にあるため、その点はかなり不運と言えます。残りシーズンでリベンジ弾を放つことを期待しましょう。

 

  • 宇佐見真吾選手:左打ちの打撃型捕手という貴重な役割を担う選手ですが、持ち味のバットで今シーズンは結果を出せていません。主戦捕手格の木下選手の離脱が長引く見込みであることをプラスに捉え、残りシーズンでクラッチヒットを放つことで存在感を示したいところです。

 

  • 樋口正修選手:俊足を武器に足のスペシャリストとしての立ち位置を徐々に築きつつあり、ここまで5盗塁とキャリアハイのシーズンをここまで送っています。しかし、今年度で27歳と若手とは言えない年齢に差し掛かっており、二軍含めて打撃でほとんど結果を出せていないのは苦しいところです。プロ初ヒットにとどまらず、ここから自ら出塁する機会を増やしていきたいところです。

 

以上、2025年8月18日時点における、終盤戦に向けて挽回が特に必要な男たちについてピックアップさせていただきました。選手から言わせれば気持ちの良い見方ではないと思いますが、残りシーズンの中でこうした選手たちのプレーに着目することも、ファン目線としては時には興味深いものになると思います。

 

次回は同内容のパリーグ編について記事を書かせていただきます。

 

それでは、ここまでだらだらとした長文にもかかわらず最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。