ベイダーたかはしの野球雑記

野球に関する様々な情報/雑感を発信します。

【プロ野球】終盤戦で挽回が必要な男たち ~パリーグ編~【2025/8/18】

0.まえがき

みなさんこんにちは。ベイダーたかはしと申します。

今年の第96回都市対抗野球のダークホースには西部ガスを推します。(優勝予想本命ではないです)

 

さて、世間的にお盆休みシーズンも終わり、いよいよプロ野球も終盤戦に入ってきました。順位やゲーム差といったチームの数字に強くフォーカスが当たる時期となりましたが、同時に選手個人としてもいい形でシーズンをフィニッシュできるかという点においてより重要な時期となりました。

もう少し踏み込んで言及すると、オフにはドラフトなどで各球団ごとに10名前後の新戦力獲得が見込まれるわけですが、その裏では、選手登録のルール上残念ながら同数程度の選手が所属チームを去らなければならなくなるわけです。そのため、残りの1か月半程度の期間はある種サバイバルマッチの側面が強くなってくると言えなくはありません。

今回の記事ではそういう着眼点に基づいて、終盤戦にて特に挽回が必要と思われる選手たちを中心にピックアップさせていただきます。(ここまで前回記事と同様)

 

今回はパリーグ6球団について特集しますパリーグ6球団については前回記事をご参照ください。

 

なお、記事題材の性質上、ネガティブな内容が多く含まれています。なるべく柔らかい表現を使用するようにいたしますが、不快に思う可能性のある方はこの時点でブラウザバックすることを強く推奨いたします。

 

 

1.支配下登録選手一覧表の見方

記事内容の参考として、各球団毎に「年齢」「ポジション」「一軍出場数」に着目して、支配下登録全選手を集計し、一覧表にしました。(育成選手は集計の対象外

 

【年齢】

  • 2026年4月1日時点の年齢でカウント

 

【ポジション】

  • NPBにおける登録区分に基づいてカウント(なので、たとえば西武ネビン選手は外野手登録扱い)
  • 投手については今シーズンの出場傾向に基づいて、先発型/リリーフ型の二つに分類。(迷ったら先発型でカウント

 

【2025年の一軍出場数 ※2025/8/18時点の成績でカウント】

  • 赤太字:8/18時点において一軍の中心選手として出場(野手:100試合出場以上もしくは300打席以上、投手:100イニング以上もしくは40登板以上) 
  • 赤細字8/18時点において軍でまとまった出場機会あり(野手:50試合出場以上もしくは150打席以上、投手:50イニング以上もしくは20登板以上)
  • 黒細字:8/18時点において一軍で多少の出場機会あり(赤字/青字のいずれの基準にも当てはまらない)
  • 青細字8/18時点において軍出場機会にあまり恵まれていない(野手:15試合出場未満かつ30打席未満、投手:15イニング未満かつ7登板未満)
  • 青太字8/18時点において一軍で出場機会なし

 

以上の基準で集計した表を見ながら、各球団の状況についてみていきましょう。選手活躍の「質」ではなく、あくまで「年齢」「出場機会」の観点を重視して選手をピックアップしている点はご承知おき願います。

なお、本記事では外国人枠選手については言及しないほか、自ら進退の決断を下せる立場(と思われる)選手については基本的に言及しません

 

 

2.福岡ソフトバンクホークス

【投手】

  • 又吉克樹投手:ホークス移籍後もブルペン陣の一角として安定した成績を残していました。しかし、一転して契約最終年の今シーズンは先発転向を命じられ、ここまでは目立った成果を上げられていません。残りシーズンで一軍に顔出しするには先発で快投し続けるしかないですが、層の厚いホークスではかなりハードルの高い結果が要求されます。

 

  • 濵口遥大投手トレード移籍後、多くの期間を胸椎黄色靱帯骨化症のリハビリに費やしてきました。8月に入り実戦に戻ってきたものの、先日二軍戦で打ち込まれたことでその立場に黄色信号が灯ってしまった感があります。幸い、現状左の中継ぎに絶対的な存在はいない状況ですので、ここからの巻き返しで一軍に返り咲ける余地は十分にあります。

 

  • 板東湧悟投手投手陣の便利屋として先発も中継ぎもこなせる万能右腕ですが、ここ2年間は一軍登板がありません。二軍では継続して安定した内容を披露しているものの、奪三振率が低いなど、若干球威が見劣りする印象です。ホークスならともかく、他球団であればもっとチャンスのありそうな投手ではあるでしょう。

 

  • 上茶谷大河投手:ホークス移籍1年目ではありますが、早くも上記の板東投手と似た立ち位置に追いやられつつあります。その板東投手と同様、安定感にこそ優れるものの突き抜けた強みがない印象です。リリーフとして顔出しするには、二軍ではもう少し高い支配力が必要でしょう。

 

  • 伊藤優輔投手:こちらもホークス移籍1年目ですが、現状投手陣の中で明確な立ち位置を築けていません。ただし球威は板東投手や上茶谷投手と比較しても高い印象で、夏場以降は支配力がアップしてきています。この調子を維持していれば一軍再昇格のチャンスも近いはずです。

 

  • 田浦文丸投手:変化球のキレに定評のある中継ぎ左腕であり、一軍ブルペンの貴重なパーツとして活躍した時期もありましたが、今シーズンは未だ一軍登板がありません。先日脇腹の故障から復帰しでおり、まだ今年度で26歳と若いですが、とはいえここから猛アピールが必要な投手の一人であることには違いありません。

 

  • 村田賢一投手:大卒2年目の右腕で、アマチュア時代は総合力で勝負できる万能投手として活躍していましたが、プロではあまり球速が伸びていないこともあってか、明確な武器を見出せず苦労している感があります奪三振と与四球を同じペースで出しているのは苦しいところです。選手層の厚いホークスですから、このままでは育成契約へ移行する可能性も否定できません。

 

 

【野手】

  • 川村友斗選手:今シーズンは春先に絶不調に陥り、その間に柳町選手や山本選手らライバルの台頭を許してしまった結果、序列が低下してしまった感があります。そこから徐々に復調傾向にありますが、強みの一つであるパンチ力をほとんど発揮できていないのは歯がゆいところです。本来は走攻守で勝負できるプレーヤーであることから、ホークスではともかく、他球団からの需要は高いと思われます。

 

  • 牧原巧汰選手:まだプロ5年目の23歳と若いとはいえ、正捕手不在の状況からスタートした今シーズンのホークスにおいて、一、二軍で存在感をアピールできなかった点にかなり苦しさを感じます。年齢とポジションの希少性から簡単に手放される選手ではないと思いますが、ここから成長を結果で示さなければオフには育成契約へ移行する可能性もあり得ます。

 

  • 井上朋也選手:上記の牧原選手と同期のドラ1であり、まだまだ有望株としての期待感が大きい存在であることは間違いありません。しかし、ホークスの野手陣は明らかに他球団と比較しても生き残りのハードルが高く、この井上選手であっても立ち位置はかなり危ういものになりつつあるように思います。石塚選手や廣瀨選手らとの競争の中で、残りシーズンの中で一軍で長打を放てるかが一つポイントとなるでしょう。

 

 

3.北海道日本ハムファイターズ

【投手】

  • 杉浦稔大投手:ファイターズ移籍後に先発から抑えまであらゆる役割をこなす万能右腕として開花した剛腕投手ですが、今シーズンは一軍での出番に恵まれません。その出力は健在で、二軍では支配力を十分に発揮しているものの、近い世代の似たタイプの投手が多いファイターズでチャンスを掴むのは容易ではないでしょう。

 

  • 石川直也投手:かつては守護神としても活躍した大型右腕ですが、新庄政権では出番にあまり恵まれていません。今シーズンも二軍で目立った成績を残せておらず、防御率ほど内容は悪くないものの、球速低下が目立ち直球で押しきれないケースが目立ちます。球の強ささえ戻れば再び一軍で活躍する絵も浮かぶのですが・・・。

 

  • 宮内春輝投手:貴重な右のサイドハンドとして、二軍では荒れ球ながら威力の高いストレートを武器に奪三振を量産しています。しかし一軍では活躍の機会に恵まれておらず、決して若くない年齢も相まってその立場は苦しいです。持ち味を二軍で発揮し続け、じっと一軍昇格のチャンスを待つしかありません。

 

  • 福田俊投手:数年前は限られた出番ながら全く失点を許さない安定感を披露していた中継ぎ左腕ですが、今シーズンは長らく左腕の故障に悩まされてきました。幸い夏場に実戦復帰を果たしており、一軍の中継ぎ左腕事情も万全とは言い難いので、このまま順調に復活ぶりをアピールできれば一軍でのチャンスもめぐってくるでしょう。

 

  • 堀瑞輝投手:上原投手が一軍で活躍している今、福田投手もアピールに成功した場合一気に立場が苦しくなるのがこの堀投手です。かつては最優秀中継ぎにも輝いた気鋭のリリーバーでしたが、新庄政権下では信頼を獲得できておらず、その序列はかなり低下気味です。なんとか一軍再昇格の機会を伺い、一軍で好投を披露したいところです。

 

  • 松岡洸希投手:かつては「和製林昌勇」とも称されたサイドハンドの剛腕で、今シーズンはオープン戦で自慢の球威をアピールできたことから支配下契約を掴みました。しかし、制球の粗さは相変わらずで、カウントを取りに行った直球を痛打されるケースが目立つ印象です。似たタイプの宮内投手と比較して勝っている(であろう)スケールの大きさを見せつけたいところです。

 

【野手】

  • 若林晃弘選手:昨シーズンにファイターズに加入後、大半の期間は故障に苦しみ、ようやく巡ってきた一軍のチャンスも自らのミスで手放してしまった格好です。残されたチャンスはあまり多くないかもしれませんが、持ち前のユーティリティ性を器用万能という強みとするために、バットで結果を出していくしかありません。

 

  • 清水優心選手:栗山政権末期では主戦格の捕手として運用されてきましたが、新庄政権下で出番が減少、今シーズンに至っては一軍出場がありません。攻守ともにまずまず安定感があるうえ実績もあることから、捕手候補の多いファイターズではともかく、他球団では需要のある存在でしょう

 

  • 古川裕大選手:「キャッチャー」というよりは「キャッチャーもできるユーティリティ」というのが立ち位置としては近くなってきています。その利便性は長所であるものの、捕手候補が豊富なファイターズではその長所をあまり活かせておらず、一軍での出番も年々減少傾向です。打撃の良さをアピールし、なんとか終盤戦に一軍戦力として食い込みたいところです。

 

  • 今川優馬選手二軍では文字通り無双する、走攻守に技術とガッツを兼備した選手ですが、肝心の一軍での結果に恵まれません。好選手こそ多いものの絶対的なレギュラーに乏しいファイターズ外野陣に割って入るために、今川選手にできることはこの調子を維持し続けることだけでしょう。

 

  • 淺間大基選手:こちらも二軍では無双状態で、まさに「二軍ではやることがない」状態にあります。それゆえ今川選手共々一軍でのチャンスを引き寄せるにはこの調子を維持し続けるしかありません。何とか松本剛選手や矢澤選手らの立ち位置を脅かしていきたいところです。

 

  • 阪口樂選手:まだ高卒4年目と若いですが、今シーズンも二軍で打率1割台と低迷しており、期待された長距離砲への成長曲線を歩めているとは言い難い状況です。同期の有薗選手とはかなり水をあけられた格好で、さすがに今オフでのリリースはないと思いますが、このままでは育成契約への移行も十分にあり得てしまいます。なんとか二軍打率を2割台に乗せてフィニッシュしたいところです。

 

 

4.千葉ロッテマリーンズ

【投手】

  • 美馬学投手:マリーンズにとっても功労者であることは間違いないのですが、移籍組であることを踏まえ記載しました。一昨年、昨年と成績を徐々に落とし、今シーズンは一軍登板がありません。それどころか、7月以降二軍登板もないのは心配なところです。二軍成績自体は良好なことから、一軍の出番が巡ってくればまだまだ戦力になりそうな気もしますが・・・。

 

  • 二木康太投手:かつては未来のエース候補として一軍ローテーションを支えた大型右腕ですが、一昨年に故障に苦しんだシーズンを送って以降、3年連続で一軍登板がありません。上記の美馬投手や唐川投手、石川歩投手らベテランが進退をどう判断するかにもよりますが、ここから猛アピールして一軍で結果を出さないと、その立場はかなり危ういかもしれません。

 

  • 河村説人投手:現状の立場は二木投手と近いものがあり、2022年秋の故障以来一軍登板がありませんでした。今年の8月に3年ぶりの一軍登板を果たしたこと自体は嬉しいニュースであるものの、その内容は大いに改善が求められます。二軍のイニングイータ―という役割自体は必要ですが、上記のベテラン勢や二木投手の巻き返し次第では立ち位置に黄色信号が灯ってしまいます

 

  • 国吉佑樹投手:昨シーズンはとにかく失点を許さない投球で結果を残しましたが、一転して今シーズンは二軍でも本来の投球を披露できていません。一昨年も最終盤に一軍に昇格して好投を披露して残留を勝ち取りましたが、ここから調子を一気に上げてその再現を狙っていきたいところです。

 

  • 西村天裕投手:移籍初年度は貴重なセットアッパー格として貢献を見せましたが、そこから急激に成績を低下させてしまっています。ただし、チームとして決して中継ぎの層が厚くないこと、二軍では悪くない投球を披露し続けていることを踏まえると、残りシーズンでチャンスが再び巡ってくる可能性は十分にあるでしょう。

 

  • 岩下大輝投手:近年は中継ぎとしてチームへプラスをもたらしてきた右の本格派ですが、一転して今シーズンは成績を残せていません。例年以上に制球が苦しく、二軍成績26.1イニングで与四球24、与死球6はあまりにも本調子から程遠い成績です。例年のマリーンズの傾向を踏まえると実績を考慮して手放さない可能性もありますが、生き残りに向けて投球内容の改善は必須と思われます。

 

  • 東妻勇輔投手:二年続けて一軍で結果を出せていません。二軍での投球はまずまず安定していますが、一軍ではカウントづくりに苦労してしまいました。上記の西村投手や岩下投手、廣畑投手らと立場は似ており、キレのある変化球を活かした奪三振能力で差別化を図っていきたいところです。

 

  • 大谷輝龍投手今年3月にトミージョン手術を受け、現在はリハビリに励んでいます。剛腕復活が待たれますが、一般的なリハビリ期間を考えると来シーズン開幕は育成選手として迎える可能性も十分にあります。

 

 

【野手】

  • 石川慎吾選手:鋭いスイングを武器に長打を量産する右の強打者ですが、今シーズンはほとんど一軍で活躍できていません。二軍では相変わらずハイアベレージを残しているものの、肝心の本塁打が出ていない点は例年より物足りなさを覚えます。残りシーズンで挽回するには一、二軍の両方で長打を量産するしかありません。

 

  • 柿沼友哉選手:捕手陣では最年長とチームを引っ張るべき立場にありましたが、佐藤選手が不調の今シーズンも残念ながら一軍戦力として貢献出来ていません。チームとしてある程度の人数が必要な捕手ですので、簡単には手放せない存在ではありますが、今ドラフトの指名結果次第ではかなり立ち位置が危うくなります。

 

  • 大下誠一郎選手:パンチ力とある程度の利便性を兼ね備えるムードメーカーですが、今シーズンは一軍ベンチになかなか食い込めていません。緊急時の捕手をこなせるという長所もより若い立松選手と重なってしまっており、ここからの挽回のためにはバットで結果を出すしかないでしょう。

 

  • 石垣雅海選手:昨オフの現役ドラフトで加入し、開幕直後は一軍で快音を響かせましたが、その後すぐに故障離脱してしまったのは不運でした。復帰後はいまいち調子が上がらず、同じ右の内野手である茶谷選手と比較しても、攻守の両面で現状は信頼感に劣る印象です。開幕直後の状態を早く取り戻したいところです。

 

 

5.東北楽天ゴールデンイーグルス

【投手】

  • 辛島航投手:チーム一筋17年で通算1000イニング以上を投げ込んだ功労者ではありますが、ここ2,3年ほどは一軍で存在感を示せていません。今シーズンは2年ぶりに一軍登板を果たしたものの、球威不足からかかなりの滅多打ちに合ってしまいました。制球は相変わらず安定しており、残されたチャンスでなんとか結果を出したいところです。

 

  • 弓削隼人投手:内容はともかくとして昨シーズンは自己ベストの登板機会を得ましたが、今シーズンは一転して一軍昇格のチャンスを手繰り寄せられていません。度々甘く入ってしまうボールを痛打されてしまうシーンが目立つ印象で、二軍でもなかなか安定しません。決して選手層が厚いとは言えない左の中継ぎとして、存在感を示したいところですが・・・。

 

  • 小孫竜二投手:即戦力候補の剛腕投手としてイーグルスに入団してから3年が経過しましたが、いまだその期待には応えられていません。持ち前の球威を武器に二軍では奪三振を量産しているものの、時折乱調に陥ることから二軍成績は芳しくない状況です。シーズン後半戦は今のところ良好な投球を続けられているので、この調子を維持してチャンスを待ちたいところです。

 

  • 宮森智志投手:193cmの長身から力のある球を投げ下ろす大型右腕で、今シーズンは自己3年ぶりの白星をあげるなどチームへの貢献がないわけではありません。しかし、8/9に打ち込まれ二軍へ登録抹消されると、その後二軍でも打ち込まれ急激に数字が悪化してしまいました。一刻も早い復調が待たれます。

 

  • 柴田大地投手:昨オフの現役ドラフトを経てイーグルスに加入しましたが、二軍では制球の荒れ様が目立ち、決して芳しい成績だとは言えません。ただ、一軍登板ではなんとか失点を抑える投球を披露しているのはプラスだと言えます。ここから内容も安定させ、上記の小孫投手や宮森投手、あるいは津留崎投手といった右の中堅中継ぎ陣の中で一歩抜け出したいところです。

 

  • 德山一翔投手学生時代からコンディション不良と戦っていた投手であり、7月にはトミージョン手術に踏み切りました。じっくりリハビリを行うためにも、来シーズンは育成契約からのスタートが濃厚でしょう。

 

 

【野手】

  • 島内宏明選手:4年前には打点王にも輝いた、球団史に残る名選手の一人であることに違いありません。しかし、数年前に契約交渉で球団と揉め、その後個人成績を急落させてしまったことから一気にチーム内での立場を悪くしてしまいました。この点は同い年の似た立場にある岡島選手とは決定的に異なるポイントで、まずは球団と円満な形でこの契約期間を終えてもらうことを願います。

 

  • 田中貴也選手:捕手陣では頭一つ抜けて最年長であり、捕手の頭数不足に悩むイーグルスとしては欠かせない人材です。しかし、肝心の試合出場機会が少なく、ここ4年ほどは一軍で目立った成績を残せていません。打席数が少ないながらも二軍では打っているのは朗報ですが、今オフに捕手を新たに複数名獲得する予定があるのであれば一気にその立場が怪しくなってしまいます。

 

  • 山崎剛選手:近年はコンディション不良に悩まされている印象で、今年3月には左ひざの手術を受ける運びとなりました。現状はまだ実戦復帰できておらず、手術後の見込みではシーズン最終盤に実戦復帰できる見込みではあるのですが、仮に復帰できたとしてもそこから生き残るには強烈なアピールが必要な状況になってしまっています

 

  • 山田遥楓選手:ユーティリティ性とムードメーカーっぷりからベンチに置いておきたい人材ではあるのですが、今シーズンは二軍の舞台であまり打てておらず、一軍でその持ち味を発揮するには至っていません。他球団所属時とはいえ過去に一騒動起こした経緯もあり、ここから挽回するには相当な結果が求められるでしょう。

 

 

6.オリックスバファローズ

【投手】

  • 阿部翔太投手:シーズン序盤は崩壊気味のリリーフ陣において比較的安定した投球を披露し、貴重な戦力としてチームに貢献しました。しかし、後半戦に入り二軍で度々まとまった失点を許してしまっており、一気にその立場が危うくなってきています。これ以上のリリーフ失敗は本人にとってかなり手痛いものとなってしまうはずです。

 

  • 井口和朋投手:二軍では安定しており、打たせて取るを武器に失点を抑えています。しかし、その二軍でも22イニングに対し9奪三振とあまり三振を取れておらず、結局一軍レベルの打者には対応されてしまっているのが実情です。技術の高い打者相手にも粘り勝ちできるかが生き残る上で重要なカギとなるでしょう。

 

  • 本田圭佑投手:上記の井口投手と強みや立場は似通っており、タフさと安定した制球を武器に相手を打ち取る投球が持ち味です。しかし、今シーズンは一軍であまり結果を出せていない点もまた井口投手と同様です。どんな役割もこなせる利便性をアピールし、終盤戦で一軍再昇格のチャンスを掴みたいところです。

 

  • 博志投手:昨シーズンはロングリリーフOKの便利屋としてブルペン陣を支えましたが、今シーズンは総崩れのブルペン陣の中で結果を出せませんでした。二軍ではまずまずの結果を残しており、後述の通りそもそも故障などで投げられない投手が多いチーム状況を考えると簡単には手放せない存在ではありますが、逆に言えばそういった投手の回復状況次第で立場が揺らぐ可能性も十分にあります。

 

  • 入山海斗投手:高めへ力のある直球を投げ込める右の力投派で、7月に支配下登録を掴んだばかりの存在です。ただ、そもそも二軍成績がさほど目立たない中での昇格であり、もともとが育成ドラフト入団であることも考慮すると、同時期に支配下昇格を掴んだ横山投手以上に上でのアピールが必要な投手だと言えるでしょう。

 

  • 富山凌雅投手:今シーズンは一軍でも二軍でも目立った成績は残せておらず、中でも制球難がネックになってしまっている印象です。ただしバファローズはチームとして左の中継ぎが明らかに足りておらず、ここから二軍で快投を続けられれば十分にチャンスもあります。とはいえ、現状はうかうかしていられる立ち位置とは言えません。

 

  • 本田仁海投手:鋭く落ちるフォークを武器に三振を奪えるリリーフ適性の高い投手ですが、今シーズンは序盤から二軍で低調、そして6月以降は二軍でも登板がありません。何らかのコンディション不良に陥っている可能性が高く、このままいけばオフに育成契約へ移行することも十分に考えられます。

 

  • 吉田輝星投手今年3月にトミージョン手術を受け、現在はリハビリに励んでいる状態です。一般的な傾向では来シーズンも開幕は実戦復帰しているか微妙なものの、一方で回復がかなり早いとの報道もありますので、後述の二名と比較すると育成契約移行の確率が低めではあります。

 

  • 小木田敦也投手:即戦力リリーフとして一定の結果を出してきた投手ですが、今年4月にトミージョン手術に踏み切りました。リハビリ期間を考えると、来シーズン開幕は育成選手として迎える可能性が高いです。

 

  • 東山玲士投手ルーキーイヤーながら5月にトミージョン手術を受け、現在はリハビリにいそしむ立場です。小木田投手同様育成契約締結の可能性が濃厚です。

 

 

【野手】

  • 福田周平選手:今シーズンは背番号を変更し、勝負のシーズンらしい覚悟を感じさせましたが、昨シーズン後半戦の不調から脱却できていない印象です。かつてはリードオフマンも務めた功労者であることは間違いありませんが、左の俊足巧打系外野手はライバルも多い中でのアピールは必要となってくるでしょう。

 

  • 石川亮選手バファローズ移籍後はサブ捕手としての役割に徹しており、実戦出場機会はほとんどありません。その立場も福永選手の成長により徐々に脅かされつつある印象です。役割上簡単に手放せる存在ではありませんが、森選手の回復状況や新戦力の獲得状況次第ではさらに立場が危うくなる可能性もあります。

 

  • 佐野皓大選手:2020年以降は持ち味の俊足を活かした盗塁が減少しており、昨シーズンは0盗塁と寂しい結果に終わりました。それどころか、今シーズンは二軍でも盗塁を記録できていないままです。外野陣では最も苦しい立場にいると想像されますが、何とか挽回するためにも目に見える形で持ち味をアピールしなければなりません。

 

7.埼玉西武ライオンズ

【投手】

  • 平井克典投手:セットアッパー格として長年フル回転してきたタフネスリリーバーですが、今シーズンは明らかに不遇の時を過ごしており、言い方は悪いですが二軍で雑に使われている印象です。一軍でもある程度戦力になりそうな気もしますが、そのチャンスを掴むためにもあらゆる役割に対応する準備をしていきたいところです。

 

  • 松本航投手:18年ドラ1投手として、常に先発ローテーションに厚みをもたらし続けた功労者ですが、球威がやや低下気味なこともあってか、今シーズンは他の先発に遅れをとっていました。他球団であれば間違いなく手放されない存在なのですが、投手陣が若くてレベルの高いライオンズの場合、そうはいかないかもしれません。8月に入って出番を得ている一軍の舞台で結果を出し続けたいところです。

 

  • 豆田泰志投手:一昨シーズンに剛速球を武器に鮮烈な一軍デビューを果たしましたが、その後は右肩下がりに成績を落としてしまっています。年々制球が暴れてしまっており、持ち前の出力を100%発揮しきれない登板が増えてしまっています。まだ高卒5年目と若いことからいきなりのリリースはないでしょうが、このままでは育成契約に逆戻りする可能性も否定できません。

 

 

 

【野手】

  • 松原聖弥選手:俊足巧打のリードオフマン候補として昨シーズン中盤に加入しましたが、加入後は正直存在感に欠ける印象です。ただ、今シーズンの一軍成績自体はさほど悪くなく、二軍でも夏場に入って調子を上げてきていますから、この調子を維持して一軍昇格のチャンスを得たいところです。

 

  • 平沢大河選手:攻守に高い野球センスを買われ、現役ドラフトを経てライオンズに加入しましたが、現状はそのポテンシャルを発揮できていません。例年より二軍で本塁打を量産しているので、なんとかその強みを一軍でも発揮したいところです。当面のライバルは平沼選手あたりになるでしょうか。

 

  • 渡部健人選手:20年のドラ1として長打を期待される存在ですが、2023年7月の怪我と週刊誌報道を境目に一気に精彩を欠いてしまいました。今シーズンに至っては二軍でも1割台に沈んでしまっており、絶対的な存在がいないサードのポジション争いで名前すら挙がってこないのは寂しいところです。粛々とバットで結果を出すしかないですが・・・。

 

  • 奥村光一選手:俊足強肩の高い身体能力が認められ昨シーズンは一軍でそれなりに出番を得ましたが、今シーズンも技術的には粗削りなままで来てしまっています。特に打撃面では二軍で1割台と寂しく、守備走塁要員と考えても苦しい打撃成績にとどまっています。まだプロ2年目であることからいきなりのリリースは考えにくいものの、育成契約への逆戻りすることは考えられます。

 

  • モンテル選手:こちらも高い身体能力を評価されて今シーズンに支配下へ昇格したアスリート系外野手ですが、打撃ではさほどインパクトを残せていません。来シーズンも支配下契約を掴むにはもう一歩結果が欲しいところです。

 

  • 野村大樹選手今シーズンは序盤から一軍二軍ともに結果が出ず、7月に腰の手術を受けて現在はリハビリに専念しています。昨シーズンは一軍で5本塁打とパンチ力を見せただけにチームからの期待感もあるでしょうが、同い年の古賀輝希選手あたりとの兼ね合い次第では、来シーズン開幕を育成契約で迎える可能性もなくはないでしょう。

 

以上、2025年8月18日時点における、終盤戦に向けて挽回が特に必要な男たちについてピックアップさせていただきました。選手から言わせれば気持ちの良い見方ではないと思いますが、残りシーズンの中でこうした選手たちのプレーに着目することも、ファン目線としては時には興味深いものになると思います。

 

本記事の内容は以上となります。

 

ここまで長文にもかかわらず最後までお付き合いくださり、誠にありがとうございました。